自然豊かな風景と住宅の建ち並ぶ風景の広がる中山道に接道する中庭のある住宅です。
歴史に触れる場所において、落ち着き、自然を感じられる場とプライバシーを保てることを求められました。
歴史を積み重ねた風景に新たにこの住宅を重ね合わせ、環境と住まい、そして住う人の営みが重層し、奥行きを感じることのできる住宅を目指しました。
墨入りモルタル掻き落とし仕上げの外壁は歌川広重の描いた「雨の中津川」の斑のある雨空を参照しました。左官仕上げの調整は現場の自然環境に委ねました。
人の頭や目で判断される情報ではなく、その場所の環境に委ねることで場に根付く建築となると考えました。
内部は漆喰とすることで陰影も優しくしっとりと落ち着いた空間としています。






用途 | : | 一戸建ての住宅 |
竣工 | : | 2017年 |
建築地 | : | 岐阜県中津川市 |
工事内容 | : | 新築 |
構造規模 | : | 木造平屋建て |
設計者 | : | 永冶祐太 |
撮影 | : | 永冶祐太 |
その他 | : | 第33回日本建築学会東海賞 |