木製家具の製造に携わり続けている木工所に併設された事務室からショールームへのコンバージョン。
約11㎡の空間にプロダクトを展示する場を求められました。
古い壁や天井を剥がし新しい壁などを設え、什器を置くという方向性ではない、来訪者が楽しめる、什器と空間が一体化したような風景に根ざせるようなあり方を考えました。
粘土山の山肌の地層や石ころが露出しているのが、陶磁器で有名な多治見らしい素朴な風景の一つであると思い、その風景を木工所のショールームにふさわしい木板と端材で積層しました。家具製作にあたり端材が捨てられていることを伺い、これを空間として、構造として、什器として設えようと計画し、木板の間に端材を差し込むことで構造が安定し什器となる板等も差し込み、展示できる仕組みを考えました。
この場所からアイデアを積み重ねたプロダクトが生まれ、様々な方に紹介できる場です。






用途 | : | ショールーム |
竣工 | : | 2020年 |
建築地 | : | 岐阜県多治見市 |
工事内容 | : | コンバージョン |
構造規模 | : | 木造(既存:鉄骨造2階建) |
設計者 | : | 永冶祐太 |
撮影 | : | Tololo studio |
その他 | : | 第5回中部商空間賞金賞 ウッドデザイン賞2022 |