住宅(2世帯仕様)+アトリエです。
周囲は緩やかに南下りであり敷地北側に道路、それ以外は建物に囲まれた敷地です。
狭い道路は散歩する人、野良猫が行き交うような場所であり生活の気配を感じます。
建築ボリュームを敷地の片側に寄せてまちと連続するニワとし、光や風が南北方向に通り抜けるあり方とし、まちの雰囲気をつくっている関係性に接続できるようにしました。
また、ボリューム中央部を抉り取りニワとすることでまちと接続させつつも内部においてはプライバシーに配慮し、パッシブデザインとする
ことで四季折々の光、通風、冬の日射熱を取り込み、夏は遮蔽する計画とし消費エネルギーにも配慮しました。
コストが限られていたため、建築を担保する最低限の設えとして骨(構造)(bone)と皮(内外壁、断熱)(skin)、まとめあげるプロポーション(proportion)をまちの雰囲気に馴染ませられるよう検討しました。
詰まるところ人の住まいとは倉庫や納屋のようもので良いかもしれないと感じていたため内外とも素っ気なさを大切にしました。
仕事、子育て、親の面倒と切実な事柄を背景に人と周辺環境に繋がりながら家族が豊かに暮らす新たな風景としての単純な家。
用途 | : | 住宅(2世帯仕様)+アトリエ |
竣工 | : | 2022年 |
建築地 | : | 岐阜県多治見市 |
工事内容 | : | 新築 |
構造規模 | : | 木造3階建て |
設計者 | : | 永冶祐太 |
撮影 | : | 永冶祐太 |
その他 | : |