旧東海道呼続の石屋

旧東海道の呼続に建つ明治31年創業の老舗の石材加工店です。

古くから地域に溶け込み、地域の活動も積極的に行う施主からの要望は、旧東海道の街道筋に相応しい趣とすることでした。

保存などで街並みが整理された地域ではないため、今では建物の趣も統一性が無く街の風情も薄れていることを懸念して、少しでも街並みに貢献できる建物を希望されました。

昔の宿場町の風情を連想される木の縦格子をモチーフとし、壁は石屋さんらしく御影石を取り付けました。建物の顔となる面は木、石、ガラスの3要素のみとし、落ち着きがあり時代の流れに流されないデザインとしました。

２階は住宅ですが、生活感を出さないように南側の窓を全て縦格子で覆い、中庭を設けて解放感を演出しました。

子供も大人も多くの人が集まるこの場所が、地域の活性化に繋がる一助になればと思います。